所在地 沖縄県南城市大里字大里2013
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沖縄県公衆衛生学会抄録集

第52回沖縄県公衆衛生学会
抄録集発刊のご案内

学会員並びに公衆衛生に関わる皆さま

 第52回沖縄県公衆衛生大会抄録集を発刊しました。

 新型コロナ感染症拡大防止の観点より、令和2年度の学会開催は中止となりましたが、演題募集に抄録エントリーがありました。
 今回、抄録数は少ないものの、これまでエントリーがなかった団体等からも抄録が届き、発表内容も公衆衛生分野内で多岐にわたっており、少しずつですが県内にも広がりが出てきていると手応えを感じています。
 また、発刊にあたり賛助広告のご協力を頂きました。
   医療法人 社団 輔仁会 様
   沖縄サニタリー株式会社 様
   医療法人 琉心会 様
   株式会社 サンコー 様
   医療法人 大平会 様
   医療法人 みなみ耳鼻咽喉科医院 様
   医療法人 ホクガン 様
   医療法人 陽和会 南山病院 様
   医療法人 タピック 様 (順不同)には本発刊の趣旨をご理解頂き感謝申し上げます。
 第53回沖縄県公衆衛生学会の開催等検討もこれからです。決定次第、皆さまへはご案内差し上げたいと思います。
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学会長ご挨拶

第 52 回沖縄県公衆衛生学会

会長 金城芳秀

 第 52 回沖縄県公衆衛生学会(オンライン)を開催させていただくにあたり、ご挨拶申 し上げます。

 1969 年、本学会の基盤となる「沖縄県公衆衛生協会」が設立されました。本協会は予防 医学を推進する一機関として今日に至っています。その足跡を疾病対策から振り返ると、 性病、結核、ハンセン病、風土病(マラリア、フィラリア、鉤虫症等の寄生虫症)、日本 脳炎、風疹、麻疹、そしてハブ咬傷まで、沖縄の健康課題解決を継続的に支援されてきま した。例えば、多い時には 500(人/年)を超えていたハブ咬傷者数が、2018 年には 50 人以下となり、 2000 年以降は咬傷被害による死亡者数は0(ゼロ)と報告されています (沖縄県, 2020)。

 沖縄群島要覧(1951 年)によれば、沖縄戦後の医療職者は、医師 64 人、歯科医師 19 人、看護婦 191 人、助産婦 150 人および薬剤師 4 人という数値です。これらに相当する 「助手」あるいは「見習」も報告されていますが、沖縄群島(54 島、有人離島 39)の医 療人材の不足は、われわれの想像を超えるものです。2020 年には人口 10 万対でおよそ、 医師 240 人、歯科医師 58 人、看護師 1,060 人、助産師 30 人、薬剤師 134 人、保健師 53 人であり、現在の課題は量的不足から都市部と離島部のバランスへと移っています。この 間、離島部・無医地区における医介輔制度(1951 年~, 最後の医介輔は 2008 年に廃業) が独自に実施され、公衆衛生看護婦による駐在保健婦制度(1951 年~1996 年)は、沖縄 群島から無保健婦地域を無くした特筆すべき足跡とされています(沖縄県資料:「長寿の あしあと」1995 年)。

 2020 年 1 月より、新たな健康危機・パンデミックが現在進行中です。新型コロナウィル ス感染症(COVID-19)の陽性者数は、2021 年 3 月 31 日現在、全世界では 1 億 2,900 万 人以上、全国は 47 万人を超え、沖縄県は 9 千 5 百人に迫り、日々更新されています。国 内・県内においても、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の新規変異株が相次いで報告 され、感染性の増加や抗原性の変化が懸念されています。COVID-19 との闘いはこれから が本番といえそうです。これまでも経験してきた逆境において、沖縄公衆衛生の先達が示 された強靭さとしなやかさは、われわれに受け継がれていると信じて、Think globally, act locally and globally に挑戦していくことになります。

 最後に、コロナ禍で研究活動の実施もままならぬ折、タイトなスケジュールで懸念され た演題募集にも関わらず、学会抄録を提出して頂いた発表者・チーム、これまでとは異な る形での学会開催を支援して頂いている沖縄県公衆衛生協会の皆様に、この場を借りて、 心よりお礼を申し上げます。次回第 53 回につなげるという役目を頂きましたことに、深 く感謝申し上げます。

学会抄録一覧

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抄録

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OPHA

Okinawa Public Health Association